10年ぶりのお客様が戻ってくる理由|D'フレイムの信頼の裏側

再び訪れてくださるお客様が増えています

Dフレイムでは近年、8年ぶり、10年ぶりといった長い年月を経て、再びご来店いただくお客様が増えてまいりました。
「久しぶりに来ました」「ずっと覚えていました」といったお声とともに、再度ご相談にお越しいただける背景には、単なる製品提供を超えた価値があると、私たちは感じています。

本記事では、お客様の声を交えながら、なぜDフレイムが再訪されるのか、その理由と、弊社代表の佐藤が創業以来大切にしてきた姿勢についてご紹介いたします。

1. 記憶に残る体験が、年月を越えて再訪につながる

あるお客様は、学生時代に当店を訪れた後、社会人になってからスーツの仕立てをご相談にいらっしゃいました。その際、次のようにお話しくださいました。

「学生のとき、コーヒーをごちそうになり、スーツに対するこだわりを聞かせてもらいました。そのとき、“いいスーツをつくるなら、ここにお願いしよう”と決めていたんです。」

このように、一度のご来店がポジティブな記憶として心に残り、年月を経ても再び足を運んでいただける――そんなエピソードは、私たちにとって何よりの励みです。

2. 変化の時代にこそ、大切にしたい「変わらぬ価値」

ライフスタイルや価値観が大きく変化する今の時代。
弊社代表の佐藤は、一貫して「対話を大切にし、丁寧に仕立てる姿勢」を守り続けています。

お客様の言葉にしっかり耳を傾け、過不足のないご提案を行うだけでなく、販売後のフォローにも力を入れています。
たとえば、お仕立てしたスーツについて「その後いかがですか」とお声がけし、お直しやサイズ調整を承るほか、以前ご購入いただいたスーツの色味や生地に合うシャツやスラックスのご提案なども行っています。

スーツを「売って終わり」にするのではなく、ご購入後も継続的に寄り添うことで、「必要なときに思い出していただける存在」として信頼を重ねています。

3. 短期的な成果より、長く続く信頼を

私どもD’フレイムは、お客様の現在だけでなく、これから先を見据えたご提案を心がけています。
短期的な売上ではなく、長期的な信頼関係と満足を築くことを大切にしているのです。

たとえば、初めてオーダースーツを仕立てるお客様には、現在お持ちのスーツの着用頻度や着数をお伺いします。1~2着程度であれば、耐久性に優れたウールとポリエステルの混紡素材をご提案します。これは日常的な着用が予想されるため、生地の実用性を重視したからです。
そして、スーツの着数が増え、TPOに応じた選び方ができるようになれば、ウール100%の上質な生地や、シーンにふさわしいスタイルをご紹介する――そのように段階を踏みながら、ご提案の質を深めていきます。

また、初来店時にお出しするコーヒーや、丁寧な対話のひとつひとつも、何年後かの再訪につながる大切な要素です。
小さな体験の積み重ねが、長く記憶に残る価値を生むと私たちは信じています。

4. 信頼は、見えない部分の積み重ねから生まれる

ビジネスにおける信頼は、価格や商品そのものだけでなく、接客の空気感や対応の一貫性といった“見えにくい部分”によって築かれるものです。

D’フレイムの店舗入り口には、スーツを着たマネキンやショーケースといった「いかにもスーツ店」といえる装飾はありません。そのため、外からはスーツ店と気づかれないこともしばしばあります。実際、水道橋に店を構えてから19年が経ちますが、通りがかりでご来店いただいたお客様はわずか8名にとどまっています。

それでも、これはDフレイムの弱みとは考えていません。
むしろ、お客様の多くが既存のお客様からのご紹介によって来店されていることは、長年にわたる信頼の積み重ねが形となって現れている証と受け止めています。

これまでに顔と名前が一致するお客様は延べ1,800名を超えました。
その一人ひとりとの関係性こそが、私たちにとって最大の財産です。

これからも、すべての出会いと接点を丁寧に育み、「またお願いしたい」と思っていただける存在であり続けたいと願っています。

おわりに

再び訪れてくださるお客様とのご縁は、Dフレイムが歩んできた軌跡の証であり、これから進む道の指針でもあります。

初めてのお客様も、数年越しに再訪くださるお客様も、変わらぬ価値をお届けできるよう、これからも誠実に、ひとつひとつのご縁に向き合ってまいります。

ご質問やご予約はもちろん、記事に関連するご提案や企画のご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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