【初心者向け】オーダースーツの予算はいくら?価格相場と選び方を徹底解説
初めてのオーダースーツ、予算はどれくらい必要?

「既製品では体型に合わない」「そろそろ良いスーツを着てみたい」――そう思ったとき、選択肢に上がるのが“オーダースーツ”です。
ただし、多くの方が最初にぶつかる壁がそもそも、オーダースーツっていくらするの?なんか高いイメージがあるという予算という壁です。一言にオーダースーツといっても、縫製や生地、デザインで価格が変わり、どの価格帯のものを選ぶべきか、その判断基準が見えづらいのです。
本記事では、スーツを着る目的から逆算して、必要な予算感と選び方を解説します。
1.予算設定の第一歩は「目的の明確化」
人は「目的にふさわしい“自分らしさ”を形にできたとき」、最も高い満足と成果を得られるものです。 この考え方は、Sirgy(1982)の自己一致理論(self-congruity theory)にもとづいています。これは、製品や選択が自分の理想像や自己イメージと一致していると、人はより強い満足や自己肯定感を感じるという心理学的知見です。
スーツ選びも同様で、“何のために着るのか”という目的の明確化が第一歩となります。
以下に、代表的な使用シーンと、その場面で求められる印象、そして必要とされる予算感をまとめました。
使用シーン | 想定される目的 | 表現すべき印象 | 推奨予算(税込) |
---|---|---|---|
就職活動・面接 | 第一印象で信頼・誠実さを伝える | 誠実・清潔・信頼感 | ¥50,000~¥88,000程度 |
毎日のビジネス | ビジネスに相応しい実務感 | 実務感、知的、説得力 | ¥88,000〜¥132,000程度 |
昇進・転職 | 風格とリーダーシップを印象づける | 風格・安定感・意思力 | ¥100,000~¥220,000程度 |
結婚式・セレモニー | 非日常の場で華やかに装う | 華やか・格式・特別感 | ¥132,000~¥220,000程度 |
※推奨価格(税込み)は、主要オーダースーツ専門店公式サイトの2024年時点の公開価格帯をもとに筆者が分類・整理したものです。
価格とは単なる金額ではなく、「見た目で語られる自分への投資」です。この前提を持つことが、満足度を高める出発点になります。
2.スーツ価格を構成する3つの要素
予算を組むためには、「何にお金がかかるのか」を理解することが不可欠です。
オーダースーツの価格は、大きく分けて「生地」「仕立て方式」「デザインオプション」の3要素で構成されます。それぞれが価格だけでなく、印象・着心地・耐久性にまで影響を及ぼします。
◆生地(Fabric)
生地はスーツの“見た目”と“風合い”を決定づけます。ウールの品質や混紡率、原産地(国産・イタリア製・英国製)によって価格帯が大きく異なります。
- ポリエステル混紡(国産):価格を抑えつつ耐久性を確保
- ウール100%(国産・舶来):艶やかで滑らか、高級感が漂う、価格のレンジも広い
- 高級舶来生地(ロロピアーナ・ゼニア・ドーメル等):発色とドレープ性、艶感にとも特上のもの、価格も跳ね上がる
◆仕立て方式(Order Method)
スーツのフィット感や着心地に直結するのがこの仕立て方式です。
- パターンオーダー:型紙は共通で調整範囲は限定、価格は抑えめ
- イージーオーダー:体型補正が可能、費用対効果の高い選択肢
- フルオーダー:型紙を一から作成、仮縫いも含む最高級仕様、価格も最高級
◆デザインオプション(Design Options)
スーツに個性を追加する項目です。標準仕様に加え、装飾性や実用性を追求する方にとって重要です。オプション選択には追加料金がかかることもあり、スーツの価格が一概に決まらない要因でもあります。例を挙げると
本切羽/台場仕立て/裏地変更/釦選択/ステッチ追加 などにオプション料金がかかるお店もあります。
3.初心者向け 失敗しないオーダースーツの予算の考え方
筆者が考えるオーダースーツ初心者が最初に選ぶべき価格帯は、“全体の印象設計がバランス良く整う、¥60,000~¥100,000の価格帯”をお勧めしています。
理由として、コストとクオリティのバランスが最も取れている点にあります。まずこの価格帯であれば、耐久性に優れるウールポリ混紡素材や肌触りのよいウール素材の生地の選択肢が豊富です。また、極端に安価なオーダースーツと異なり、型崩れや着心地の問題も少なく、満足度の高い仕上がりが期待できます。
以下は初めてオーダースーツを選ぶときに参考となる指標です。他のオーダースーツ店でも活用できると思います。
推奨予算:¥60,000〜¥100,000(税込)
- 生地の素材:耐久性と印象の両立する混紡素材 orより良い肌触り、質感を得られるウール素材
- 生地のカラー:ビジネスシーンで重宝する2大カラー:ネイビーorチャコールグレーの無地
- スーツの仕立て:体型補正が可能で費用対効果の高いイージーオーダーをメインに
- スーツのデザイン:2つボタンのシングルジャケット+ノータックスラックス その他のデザインはTPOに応じて
この価格帯は、イージーオーダー市場においても標準的であり、 周囲からの評価、着心地、着用頻度のすべてを高いレベルで満たせる「リターンの大きな投資」と言えます。
◎参考:オーダースーツの平均価格
- パターンオーダー:3万〜5万円
- イージーオーダー:8万〜15万円
- フルオーダー:20万円以上 (出典:SUIT NAVI/SADA/グローバルスタイル 各社価格表)
4.未来の選択肢を増やす”戦略的な一着”を
“次に会いたい相手に、どんな印象を与えたいか”から逆算して、一着目を選ぶこと。
たとえば:
- 営業職:信頼性と行動力を印象づける⇒濃紺のウール混紡×シャープなシルエットに調整
- 管理職・リーダー層:風格と安定感を印象づける⇒グレーかつストライプの英国製生地×重厚な仕立て×ピークドラペル
- コンサルタント・士業:知性と洗練を印象づける⇒艶のあるチャコールグレーのウール100%×シンプルなディテール
- クリエイティブ職:個性と美意識⇒イタリア製生地×遊び心のあるディティールや裏地やボタンも拘る
第一印象は「3秒」で決まると言われています。その“3秒”を戦略的に設計することこそ、オーダースーツの真価です。
5.まとめ:予算は「支出」ではなく「資産」として考える
初めてのオーダースーツにおける予算は、安ければ良いというものではありません。
大切なのは、 「自分がどう見られたいか」「どうなりたいか」に基づいた設計 を行い、それに見合った価格に“投資”することです。オーダースーツは、単に身にまとう衣服ではなく、 未来の自分を表現し、「信頼」という見えない資産を築くためのツールであると筆者は考えます。
D’フレイムでは、初めての方でも安心してお選びいただけるよう、 丁寧なヒアリングと明朗な料金体系でお迎えしております。
「最初の一着」を戦略的に設計することで、未来の選択肢が広がります。価格のこと、印象のこと、なんでもご相談ください。
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