スーツの肩幅は合っているのに、なぜか決まらない。原因は「比率」でした

鍛えた体の人がスーツを着ると、こんなことが起きます。
肩も胸もちゃんと収まっている。サイズが小さいわけでもない。なのに、鏡の前で「なぜか決まらない」「実際より太って見える」「なんだか野暮ったい」と感じる。
ここで多くの人が「肩幅のせいだ」と考えます。でも、本当の原因は肩そのものではありません。
ジャケットは肩で選ぶものなので、たいていの場合、肩は合っています。問題はその先。肩や胸に合わせると、今度はウエストや胴回りが余る。 この「上半身と胴回りの比率のズレ」こそ、鍛えた体がスーツで決まらない本当の理由です。
この記事では、なぜそれが起きるのか、お直しでどこまで解決できるのか、そしてD'フレイムがどうアプローチしているかをお伝えします。
なぜ「肩・胸に合わせると、胴が余る」のか
市販スーツは「号数」で設計されています。A体・AB体・B体といった体型区分ごとに、肩幅・胸囲・ウエスト・ヒップの比率があらかじめ決まっています。これは「平均的な体の比率」を前提にした設計です。
ところが、スポーツで体を鍛えてきた人の体は、この平均から外れています。特に上半身を使う競技(ラグビー・水泳・柔道・格闘技など)の経験者は、肩幅と胸囲が発達している一方で、ウエストは絞れている。
すると、こうなります。
- 肩・胸に合わせて号数を上げる → ウエストと胴回りに余りが出て、腰まわりがだぶつく。ジャケットの中に空間ができ、実際より太って・だらしなく見える。
- ウエストに合わせて号数を下げる → 今度は肩や胸が入らない。窮屈で動きにくくなる。
どちらを選んでも、「上半身」と「胴回り」のどちらかが合わない。これは体型の問題ではなく、号数が平均比率しか持っていないという設計の問題です。「スーツが合わない」と感じる人の多くは、サイズではなく比率でつまずいています。

お直しの限界——「半分は正しい」の意味
「肩で選んで、余った胴をお直しで詰めればいい」——これは正しいアプローチで、ある程度までは有効です。
ただし、限界もあります。
一点を大きく詰めると、脇のラインが不自然になったり、ボタン位置とのバランスが崩れたりします。また、上半身を鍛えた体は、ウエストだけでなく背中・ヒップ・太ももも平均比率から外れていることが多い。ウエストだけを詰めても、全体の比率は整いきりません。
「お直しに出したのに、まだしっくりこない」と感じるのは、一部分の調整だけでは、体全体の比率に届かないからです。
なお、体型ごとに「どこに合わせると、どこが合わなくなるか」の全体像(上半身型・下半身型)は、別記事で詳しく解説しています。
解決策は、最初から「比率」で設計する
ではどうするか。答えは、サイズを選んでから直すのではなく、最初から自分の体の比率に合わせて作ることです。
D'フレイムはイージーオーダー(既存の型紙の、直せるところをすべて直すオーダー方式)を採用しています。肩・胸はそのまま活かし、ウエストは絞り、太もも・ヒップには必要な余裕を残す。部位ごとに別々の比率で設計できるため、「上半身は大きいが胴は細い」という体型でも、全体がすっきり整います。
採寸は「まず肩で合わせる」ところから始めますが、肩に合わせて終わりではありません。ウエストが極端に細い方には、1サイズ下げて肩まわりを「出す」調整を行うこともあります。体の比率に応じて、アプローチそのものを変えていきます。

D'フレイムのアプローチ
ラグビー・水泳・陸上・柔道など、上半身を鍛えてきたアスリートの採寸を、2026年時点で累計2,000名以上重ねてきました。競技ごとに体型の比率の傾向が異なることを把握しているため、「上半身は発達、ウエストは細い」という体型への提案に迷いがありません。
- 仕立ては全ライン本毛芯仕立て(芯地を手で縫い付ける伝統製法)。着崩れしにくく、ラインが長く保たれます。
- 体格の大きい方にはサイドベンツ(ジャケット後ろの2つ割れ)をおすすめしています。動きやすく、座ったときのシルエットが整います。
- キングサイズの追加料金はいただいていません。 体格を理由に費用が上がることはありません。
よくあるご質問
Q. 肩は合っているのに太って見えます。原因は何ですか?
A. 肩・胸に号数を合わせた結果、ウエストや胴回りに余りが出ている可能性が高いです。これはサイズではなく「比率」の問題で、ウエストや胴を体に合わせて絞ることで解消できます。
Q. お直しでウエストを詰めるのと、オーダーで作るのはどう違いますか?
A. お直しは一部分の調整、オーダーは部位ごとの比率を最初から設計します。背中・ヒップ・太ももまで含めて整えたい場合は、はじめから比率を設計するほうが確実です。
Q. 筋肉質・体格が大きいと追加料金がかかりますか?
A. キングサイズの追加料金はいただいていません。体格を理由に費用が上がることはありません。
近藤から一言
実は、私自身がそうでした。
学生時代、カヌーを漕いでいました。胸ばかり厚く、ウエストは極端に細い。典型的な逆三角形です。だから既製のスーツが、どうにも合わなかった。
D'フレイムには、体育会の学生さんがたくさん来てくれます。「肩に合わせると、ウエストが余る」「スラックスが大きすぎて、アジャスターでも追いつかない」。入学式のスーツを探す保護者の方から、そんな声を何度も聞いてきました。
でも、これはあなたの体型のせいではありません。号数が「平均の比率」しか持っていないだけです。
私がスーツを好きなのは、着るとカッコよくなれるからです。佐藤代表も、学生に「カッコよさは大事だぞ」とよく言います。スーツは、ただ着られればいいものではありません。比率さえ合えば、鍛えた体にもきちんと合います。
今うまく決まらなくても、大丈夫です。あなたの体に合わせて、整えられます。一度、見せてください。
ご予約・お問い合わせ
体型のことでスーツに不安がある方は、採寸前のお問い合わせからでも歓迎しています。「自分の体型で大丈夫か」という不安から、お気軽にお声がけください。
LINEまたはお電話にてどうぞ。
D'フレイム TEL:03-6272-4805
JR水道橋駅 東口 徒歩3分 / 東京メトロ神保町駅 徒歩7分
Instagram:@dframe2002

